息子の扁平母斑の治療記録 PR

【4】扁平母斑の治療をやめました【扁平母斑という診断】

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前回の話【3】はこちらから↓

【3】扁平母斑の治療をやめました【初めての皮膚科の受診】

4年続けた皮膚科通いの日々

初めての皮膚科の受診が生後6か月ごろ

そこで処方されたのが保湿のお薬。

その後は、保湿剤がなくなるたびに、同じ皮膚科に数回通院していました。

わたしの性格がズボラで塗り忘れがたびたびあったことと、

もらった保湿剤がそこそこ大きなサイズだったため、

通院っていっても、1年に1回くらいのペースだったと思います。

そうこうしているうちに、息子も4歳になり、幼稚園の年中さんになりました

たびたび私が保湿をおサボりしていたこともあって、お風呂あがりのケアを続けることを負担に思うことはなかったけれど、でも、それにしたって、なかなかこのほっぺの茶色、消えないなぁとは思っていました。

ものすごく目立つわけではないんだけど、よーくみたらちゃんとわかる程度には茶色い。

写真を撮っても、うつるくらいには茶色い。

息子の茶色いあざは右のほっぺにあったから、右から写真を撮ると、かすかに違和感がうつるんですね。

なので、写真は左からよく撮るようになりました。

左から撮ると全然わからなかったので。

なので、この時期の息子のあざの具合を今ここで見せたくても、うつっている写真が少ないんですよね…。

これ、顔にあざがあるこどものおかあさんあるあるだと思ってるんですけど…

極力、あざがうつらない角度でこどもの写真を撮りません?

こどものためなのか、親自身の見栄のためなのか、葛藤する部分だと思います…。

少しだけある昔の息子(4歳半)のあざの写真↓

扁平母斑 治療記録

右のほっぺの一部が少しだけ濃い茶色になっているのですが、わかるでしょうか?

赤く囲んだ部分です↓

扁平母斑 治療記録

めちゃくちゃ濃いわけではない。

でも、色が違うことはわかる、という状態でした。

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初めての『扁平母斑』という診断

そんなこんなで、皮膚科の通院を続けていたある日のこと。

先生に、もう一度しっかりと聞いてみることにしました。

初めての受診から4年がたっていて、言われた通りに保湿剤も塗っている。

でも、なかなか、よくならない。

よくはならなくても、反対に悪くなることもなかったので、それまでは、皮膚科に行くたびに、

私「いつもの保湿剤をください」

先生「はい、じゃあまた同じのを出しておきますね」

という、流れ作業のような、2、3分受診で過ごしてきていたのですが。

そろそろ、こっちだって目に見える効果は欲しいし、シンプルに、そろそろこの乾燥を完治させたい。

4歳にもなったことだし、もう少しよく効く、強めの?保湿剤にかえてもらおうと思っていたんです。

そこで、

「ここの顔の乾燥なんですけど、保湿はずっと続けてるんですけど、なかなかよくならなくて…」

と切り出したところ、

息子のほっぺをあらためてじっと見た先生が言った一言が、これでした。

「これ、乾燥じゃないよ。母斑だと思うよ。母斑っていうのは、あざのことね」

もう、

あの時の、

衝撃といったら………!!!

まず、どこから突っ込めばいいのかわからない!!

え、え、あの、これ、息子の顔の茶色い部分を、一番初めに、「乾燥だね」って診断したの、先生ですよね!!!!!???

怒りとか、そういうんじゃなくて、あの時の気持ちはなんだろう…

ただ、ただ、

「は!?」

「え!?」

「今、なんて…??」

おどろきすぎると、人は言葉を失います…。

我が子の顔に、あざ!?

顔だよ?

顔に、あざ!??

っていう気持ちと、そこからくるショックというか、悲しみというか…

アンド、

「お前が乾燥って言ったんだろ!!!!!」

っていう、もう、行き場のない気持ちが混ざりに混ざって…

でも、とにかく、絞り出した言葉が、

「あの…乾燥って、言ってましたよね…?」

↑何で弱気やねん!怒りなはれや!て思うと思うけど、本当に思いがけないことが起こった時、人の脳は処理しきれずに麻痺します…。

そしたら先生、

「いや、乾燥じゃなくてこれは母斑だよ」

って…

だーかーらーーーー

お前が言ったんだっつーーーのーーー!!!

「母斑だよ」じゃねぇー!!!!

百歩譲って、いや、一万歩譲って、息子のこの顔の茶色い部分が、母斑だとしましょう…

でも、その前に、お前にはまずすることがあるだろ!!!

「すみません、赤ちゃんの時には判断が付きにくくて…」

とか、

「初めは乾燥だと思ったんですけど…」

とか、とにかく、自分の初診の時のミスを受け止めなさいな!!!!!

私「え、あの、この皮膚科で、前に乾燥だって言われたから、今まで保湿を続けてたんですけど…」

先生「いや、これ乾燥じゃなくて母斑だから」

このラリー、2回くらいしました。

わかります?この、微妙な日本語のやりとり…

とにかく、まずは非を認めてほしい私と、誰が「乾燥」の診断を下したかに関してまったく触れない先生。

「だから!先生が前にこれを乾燥って診断したんですよ!それが間違ってたってことですよね!まずは間違いを認めてください!」

って、私もその場ではっきりと言えれば良かったんですけど…

これ、実際、はっきりと言える人、います…?

突然の我が子の顔のあざの発覚に気が動転しているのと、

目の前の先生の威圧的な物言いにひるんでしまうのと、

今ここで私が激怒したところで、息子の顔のあざがなくなるわけでもないという悲しみと、

あとは、ほんの少しばかりの、

「こんなに混んでいる病院でみっともない罵声を発して、おおごとにはしたくはない」

「抱っこしているこどもの前で、私自身が取り乱したくない」

という自尊心との狭間で…

私には、無理でした…。

それでも、動転している思考力の中でも、一応は、

「でも、病院なんだから診断の記録は確実にカルテに残っているだろうし、その後の通院の記録だってある。お薬手帳もあるから、処方され続けた保湿剤の記録もはっきりと残ってる。これらを全部一から確認してもらえれば、先生の間違いはほぼ確実に証明できる!」

っていう、冷静な考えも、診察室の中で、数秒間、よぎったんです。

でも…

しませんでした…。

そんなことをしても、息子の顔のあざの診断が覆る(くつがえる)わけでもないし、あざ自体が消えるわけでもないし、

目の前の、憎らしい、意地悪な先生に、こんなことを思うあたり、私もお人よしだと思うんですけど…

正直、お医者さんだって、間違えることはあるとも、思って…。

皮膚科って、初めてきた時から、ずっと混んでいたし、きっと毎日、目まぐるしい忙しさなんだろうなとも予想がついたし、

その忙しい中で、息子を診てくれて、その時には、先生だって悪気なく、赤ちゃんによくある乾燥だって思ったんだろうなって。

わざとの誤診ならそりゃもう私だって怒りまくるけど、その時の先生は、息子のほっぺを見て、ただ、そう思ったんだなって。

そういうこともあるんだと思います。

ただ、やっぱり、私としては、本当は、誤診を認めた上で、一言、謝罪が欲しかったです。

「最初は乾燥だと思っていて…」

の一言でよかったんです。

間違った診断をしてしまったけれど、じゃあこれからはこうしていきましょう、っていう、前向きな提案が欲しかったんです。

それがなかったことが、やっぱり悲しかったなぁ。

お医者さんは、誤診をしたあとって、その後の補償とか、シンプルに病院の名前に傷がつくとか、そういう心配もあるのかなぁ?

その後の責任を負わないために、お医者さんはそういう対応を、自分を守るために、してしまうのかなぁ?

私には分からないことですが…

そんな感じで茶色いあざが発覚した生後6か月のころから4年たった、4歳半のあたりで、息子には『扁平母斑』の診断がおりたのでした。

つづく…

【5】【扁平母斑について検索しまくる日々】はこちらから↓↓

痩せたいけれど食べたい40歳
かなこ
エッセイとおやつとコーヒーでできている40歳主婦のゆるりの日々。and ひとりっこ息子(小2)のあれこれ。
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