前回の話【4】はこちらから↓
扁平母斑について先生に聞いたこと
皮膚科の先生に、息子のほっぺの茶色い部分を「扁平母斑」だと診断された時に、混乱する思考の中でも、まず聞いたのが、もちろん、これでした。
私「あざ…って、自然に消えることはありますか?」
先生「あざによるけど、このタイプ(扁平母斑)は自然には消えないタイプのあざです」
もう、目の前が真っ暗。
私「治療はできるんですか?」
先生「レーザーで治療することは出来ますが、これは再発することが非常に多いあざなので…」
私「でも、治療自体はできるんですね?」
先生「治療はできますが、レーザー治療には痛みもあります。麻酔もしますが、輪ゴムで弾くくらいの痛みはあります。細かく何度もレーザーを打てば、こどもには痛いです」
私「泣くほど痛いですか?」
先生「こどもは泣きます」
↑はっきりと言葉にはしなかったかもですが、治療には確実に前向きではない感じの雰囲気と言い方でした。
頭の混乱はまだ続いていましたが、このままここにいても、何かが改善するわけでもないし、先生の態度も、どことなく威圧的だし、もう、一旦帰ろう…と思って、病院を後にしました…。
今思えば、それまで優しかった先生が、急に威圧的になったのって、やっぱり、自分の誤診に気付いたからなんだろうなって思います。
カルテは先生が持っていたわけだし、それまで、ずっと「乾燥」って診断して保湿剤を出し続けてきた記録もあるわけで、
「やばい、これ、母斑だった…」
って気付いたからこそ、威圧的な態度で、さっさと帰らせようとしたのかもなぁ…。
男のお医者さんが強い口調で責めてきたら、女性である私は、やっぱり怖いよ…
(T_T)
扁平母斑について検索しまくる日々
そんな感じで帰宅してからは、とにかく、育児の合間を縫って、検索・検索・検索の日々!!
扁平母斑は本当に消えないのか
消す方法はないのか
消してくれる病院はないのか
治療にいくらくらいかかるのか
どのくらいの割合で再発するのか
実際に治療で消せた人はいるのか
治療の記録をまとめたブログはないのか
インスタに情報はないのか
レーザーの痛みはどのくらいなのか
何歳から治療を始めればいいのか
それから、こどもの扁平母斑は…
母親である私のせいで出来たものなのか…。
もともとの私の遺伝子に問題があった?
体質に問題があった?
妊娠中、いけないことをした?
つわりがひどくて寝てばかりいたから?
食べたものが悪かった?
出産に時間がかかったから?
私が…妊娠期間中、もしくは出産の時に、上手にできなかったから?
葉酸不足だった?
それともほかの何かの栄養が足りなかった?
私の…
母親としての努力が足りなかった?
(T_T)(T_T)(T_T)
夫にも、皮膚科に行った日の夜に、すぐに「扁平母斑」だと言われたということは伝えていたけれど、その後の検索の回数でいったら、やっぱり母親である私の方が多かったように思います。
顔に扁平母斑があるこども。
Twitterで言葉を検索して、
インスタでも画像を検索して、
アメブロでも治療記録がないかをたくさんたくさん調べました。
この時の私の気持ちは、治療をする方向にしっかりと向いていました。
だって、再発の可能性があるとはいえ、
再発の可能性が極めて高いとはいえ、
皮膚科の先生にも嫌な顔をされたとはいえ、
治療によって、あざが消える可能性だって、わずかにはあるわけだったから!
何もせずに後悔するよりも、何かをして後悔した方がいい。
私はそういう考え方だったので。
扁平母斑の場所が、体のどこかの、服で隠れる場所とかだったら、私もここまで必死にはならなかったと思います。
でも、顔なんです。
息子には、顔の一部(ほっぺ)に、扁平母斑があるんです。
数パーセントでも、アザが消える可能性があるのなら、治療をさせてあげたい。
治療をさせてあげたいから、そのためのリスクをしっかりと事前に調べておきたい。
私はそう考えていました。
つづく…
【6】【1冊の本との出会い】はこちらから↓↓