息子の扁平母斑の治療記録 PR

【10】扁平母斑の治療をやめました【入院2日目・朝のトラブル】

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前回の話【9】はこちらから↓

【9】扁平母斑の治療をやめました【入院1日目の連続ハプニング】

入院2日目の朝に再びトラブル!

ついに、全身麻酔&初めてのレーザー治療の朝です。

「いよいよ今日…!」

とドキドキしながら、看護師さんが来てくれるのを、親子で個室で待っていました。

この日は午前中に全身麻酔の予定だったため、

「朝から何も食べないでください」

と前もって言われていたので、4歳息子も私も何も食べずに大人しく待っていました。

かなこ

手術をするのは息子なので、私は普通に食べても良かったんですけど…

絶食中の4歳児を前に、自分だけ何か食べるとか…母親の気持ち的に…できないですよ…。

なので、息子と同じように、お腹を空かせて待っていました。

朝8時頃

そうして待っていたら、朝、思っていたよりも早めに看護師さんが挨拶に来てくれました。

朝の体温を測るなどの健康状態の確認のためです。

「おはようございまーす」

と笑顔で言われたあと、続いて、申し訳なさそうに…

「すみません、実は…今朝方、院内でコロナの陽性が確認されまして…

これから消毒や、関わった先生と看護師たちの検査や、接触者の各種検査など、諸々がありますので…

手術開始が大幅に遅れることになります…

ひ、

ひ、

ひえぇぇぇ〜

ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

そうなんです…。

実は、息子の顔のあざが発覚した頃って…

コロナ禍まっっっっ最中の頃でして…!

これ、2020年のお話なのです。

コロナの陽性者の数が、じわりじわりと増えていってる時で、でもまだ少ないと言えば少ない頃で、なので必然的に、陽性者に対する反応が、最も過敏だった頃なんですね…!

なのでなので、病院で陽性者が見つかったとなれば、それはもう大騒ぎで、病院の通常業務が一気にストップするくらいのお話だったのです。

本来なら、朝イチで手術の準備が出来次第、全身麻酔に入る予定だったのに、その開始時間が大幅に遅れる…

遅れるというか…

看護師さんいわく、具体的な時間の予測がまったくつかない、との事だったので、こちらとしても、ただ、待つしかない状態で、

(もちろん、いつ開始出来るかもわからないので、絶食は継続で)

「ただ、待つ」

ということを、4歳児に伝えるのがまた、難しいったらない!

私「コロナになっちゃった人がいるんだって。だから消毒するから、その間、もう少し待とうね」

息子「もう少しって、何時?」

※息子は4歳のころすでに時計が読めていたので、そう言う意味では多少なりとも説明がしやすかったかもですが…。

私「それがわからなくて…11時かもしれないし、12時かもしれないし…もっと後かもしれないし…」

「何時になるか、いつわかるの?」

「いつわかるかがわからないのよ…」

子連れで、時間の目処がたたないって、本当にキツい…。

とはいえ、昨日に引き続き、今日も朝からハプニングが…!とは思うものの、今回のハプニングは人的ミスなわけじゃないし、コロナ禍における陽性者との遭遇はもう、受け入れるしかないわけで、この時の感情は怒りではなかったです。

ただただ、

「ひえぇぇぇ〜…」

ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

でした…。

とりあえず待つしかない状態で、唯一救われたのが、看護師さんが2日目にして、DVDプレイヤーを用意してくれたこと。

「テレビの移動は出来ないので、延長コードを探してきました!」

と言って、天井のテレビに繋がるように、DVDプレイヤーを頑張ってセットしてくれました。

扁平母斑 レーザー 全身麻酔

↑DVD機器のコードもギリッギリで、テレビに繋ぐと宙吊り状態だったので、下の方に枕とか掛け布団とか積み上げて嵩上げしてあります。

息子の首の角度もすごいけど見れるだけありがたい…(笑)

お腹が空いた状態ではあるけれど、DVDで大好きなポケモンが見れたことでリラックスはしている様子の息子。

引き続き、声がかかるのを病室で待ちました。

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一泊二日なの?二泊三日なの?論争再び

朝10時頃

ここでやっと、お久しぶりの形成外科の先生との再会です。(7話参照

「おはようございます」

と、背後に看護師さんを従えて病室に入ってくるやいなや、お互いの挨拶もそこそこに、早々に、先生が困った顔をして言いました。

「入院ですが、二泊三日は無理とのことですが、どうしても無理ですか?」

私「え、だって、一泊二日って聞いていたので、一泊の用意しかしてきていません」

「全身麻酔後はしっかりと回復の様子をみたいので、もう一泊してもらうことになってるんですよ」

半年前、相談に行った時の、柔らかめの雰囲気だった先生は、そこにはいませんでした。

やれやれ、と呆れた顔をして、言うことを聞かないわがままな患者を責めるみたいに、

「経過をしっかりと見たいので、僕は明日までの入院で、とお伝えしましたけど。お子さんの安全を守るためにも今日帰宅することは許可できません」

先生の物言いに、言葉をなくす私…。

この人は、何を言っているんだろう…

確かに、一泊二日で、と…

麻酔が取れて、大丈夫そうならその日のうちに退院できると…

優しい顔で言ってくれたのに…

今、目の前にいるのは、困ったような、怒ったような顔をした威圧的な先生で…

これ、この威圧的な感じ、私は知ってます…。

皮膚科で、誤診をした先生が、自分のミスを認めなかった時に、同じような顔をして、私を見ていた、あの時と同じ…。

それでも…

私は、間違ったことは言っていない…!!

先生は確かに、一泊二日で、って言った!!!

さすがに、先生との衝突も2回目ともなると、私もたくましくなってきます。

今度は退かない!って思いました。

一旦、何かの確認のために病室を出ていった先生が、数分後に戻って来たときに、今度こそ!と思い、声に怒りを滲ませて言い返しました。

「一泊二日って、私はしっかりと聞きました!初めて相談に行った時に、先生が、絶対に!言ったんです!だから一泊の用意しかしてきていません!二泊はできません!

先生は二泊三日って私に伝えたって言いましたけど、いつ言ったんですか?説明の時ですか?それとも一か月前の事前検査の時ですか?いつ言ったか教えてください!」

先生の後ろに控えていた看護師さんが困った顔をしているのも見えたけど、今本当に困っているのは、めちゃくちゃなことを言われて責められている私の方だ!

退くもんか!

普段よりも大きな声で、明らかに怒りを含んだ口調で言い返した私に、それまで強気だった先生が、初めて、わずかに怯んだのがわかりました。

それでも、

「いや、いつ言ったかとか…そんな話を今ここでしても、言った言わないのキリがない掛け合いになるだけなので…」

と、もごもごと返してきて、でも最初よりも明らかに先生の勢いはなくなってきていて、

「…麻酔が取れた後の様子を見て、大丈夫そうなら、また相談ということで…確実に退院の許可が出せるかはわかりませんけど…」

とか、もごもごもごと言いながら、それでも、私にも非があるような素振りは確実に残しつつ、去っていきました…。

そして、静かになる病室…

む、むかつく…

むかつくーーー!!!

くやしいーーーー!!!!

。・°°・(>_<)・°°・。

言ったとか言わないとか、私だってそんなゴールのない話をしたいんじゃない!

大前提として、先生が言ったことに間違いはない!っていう自信が、私にはちゃんとあるから!!

でも、

先生と看護師さん vs 私一人

って、どう考えても分が悪い!

しかもここは病院内!

アウェイ感すごい…

孤独な戦いすぎる…

先生たちが去っていって、息子と二人きりになって、ふと気が緩んだのか、自然と涙が出てきました…。

理不尽な責めを受けた怒りと、

それを証明出来ない悔しさと、

慣れない病院での一泊と、

小さなこどもとふたりきりの心細さ…

朝から何も食べてなくてお腹も空いてる…

昨日からの疲れもきっと残っていて、ついに情緒不安定になってしまって、ポロポロと涙を流し出す私を、心配そうに抱きしめてくれたのは、ほかならぬ4歳の息子でした…。

「ママ、大丈夫だよ…」

「おれがいるからね…」

会話の内容をどこまで分かっているのか…

ただ、泣いてるママを守ろうと、そばにきて、よしよし、ってしてくれました…。

かなこ

そうだよ、泣いてる場合じゃない…。

どんな事態になっても、私はこの子を守らないと…!

息子を抱きしめ返して、ゆっくりと深呼吸をして、気持ちを落ち着けようとした、その時…

ふと、個室の扉があいて、顔を覗かせた看護師さんと目が合って、今度は看護師さんの方がびっくり!(笑)

「あらあら!ごめんなさいね、大丈夫ですか…?

そうよね、昨日からいろいろとトラブル続きでしたもんね、お母さん、不安になっちゃいますよね、本当にごめんなさいね…」

と、看護師さんまで抱きしめてくれて、一旦は引っ込んだ涙が、人の優しさに触れたことで、またしても溢れてきてしまって…

涙腺ガバガバ状態…

もうヤケクソになってきて、もう一度だけ、我慢せずにえんえん泣きました…。

悔しい…

本当に悔しかったんだ…!

【補足】今だから思うこと

後から考えてみたら、開口一番、「トラブル続きだった」って看護師さんが同情して言ってくれるほど、私たちの個室はガチでトラブル続きだったんだな…って、今になって思います。

ナースステーションの申し送りで、昨夜からの一連のトラブルを一体どんなふうに報告、共有されていたのかと思うと…

ちょっとだけ笑えるな、とも思えます。今なら。

当時は散々振り回されたけど!

未曾有の大パニック状態だった、2020年のコロナ禍においては、ルーティン化されているはずの病院の整った体制も、常にいっぱいいっぱいで、正しく機能していなかったのかもしれません。

誰が、どう悪かった、とかいう断罪裁判的な話じゃなくて、関わったみんなが、少しずつ、疲れていたのかも…。

(でも先生は謝れ!とは思ってます…)

続く…

【11】【ついに全身麻酔&レーザー治療へ】はこちらから↓↓

痩せたいけれど食べたい40歳
かなこ
エッセイとおやつとコーヒーでできている40歳主婦のゆるりの日々。and ひとりっこ息子(小2)のあれこれ。
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