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【11】扁平母斑の治療をやめました【ついに全身麻酔&レーザー治療へ】
やっと退院!
3日目の朝。
目覚めた息子は、お熱もすっかり引いて、元気に朝ごはんを食べられるまでに回復しました。
お熱が引いたことで、先生の許可もすんなりと出て、無事に退院もできることになりました。
退院前には、形成外科の男の先生から、退院後のあざのケアについて説明を受けました。
「今はほっぺのあざの部分は火傷をした状態になっていて、濃い茶色になっています。
ガーゼで保護してある状態なので、毎日、お風呂に入るタイミングでいいので、お風呂に入る前にガーゼをはがして、お風呂から出たら、また保湿をして新しいガーゼを貼ってください。」
「この、レーザーをした部分って触ると痛いですか?お風呂でしみたりしませんか?」
「痛みはほぼないと思いますが、レーザーで皮膚が刺激を受けていますので、優しくガーゼを剥がして、優しく保湿をしてあげてください」
そう言われて、塗り薬と、おまけに、2、3日分のガーゼとテープももらいました。
退院後もなんだかんだでバタバタしそうだったので、とりあえずのガーゼとテープはありがたかった〜
いろいろあった入院生活だったけれど、とりあえず親子で無事に退院できそうだし、もう、それだけで、結果オーライかな…と感慨に耽っていると、なんと、形成外科の先生が、お部屋を出ていく寸前に、ふいに、
「…あの、今回の、入院の件…、いろいろと、すみませんでした…。」
と、
あ、
あ、
謝ったーーーー!!!!
驚き!
いや、昨日の、夫からの猛抗議のあとから、態度だけは控えめな感じではあったけれど、それでもきちんとした謝罪っていう感じではなくて、私としても、
「病院の先生というものは、謝らない生き物なのかもなぁ…」
「世の中には、そういう人種もいるんだろうなぁ…」
と薄々思いかけていたころだったので、
あ、
あ、
謝れるんかーい!!!
と、とてもとても驚きました。
驚きすぎて、
「あ、はい…」
とか、第一声はよくわからない返事しか出てきませんでしたが、落ち着いたあとで、
「ありがとうございました」
と、お礼は伝えておきました。
その後、退院の荷物を全てまとめて、個室を出て、ナースステーションに向かった時にも、看護師さん全員がそろってお見送りをしてくれて、
「息子くん、お熱が下がって元気な顔がみれてよかったです」
とか、
「お母さんの笑顔も最後にみれてよかったです!いろいろと、すみませんでした」
などなど、挨拶を交わして…
本当に、トラブル、トラブル、またトラブルの入院だったけれど、とにかく、無事に退院できました!!!
疲れたーーー!!!!
請求された入院費用も、夫が交渉してくれた通りに、一泊二日分だけで、三日目の分は請求されていませんでした。
ただ、一番最初の「きざみ食」に関しては、病院側のミスとはいえ、多少なりとも息子も食べたし(いや、そりゃ多少は食べるやろ…とも思ったけど)、すぐに看護師長さん?が謝罪に来てくれたこともあって、一応、こちらがお支払いするというかたちにおさめました。
↑夫からしたら、私のこの対応も甘いのかもしれないけれど…
やっぱり、ミスをすぐに謝罪してくれるというのは、ありがたいことでもあったので…。
初めての扁平母斑の治療&入院で学んだこと
はじめての、扁平母斑の治療&入院体験で私が学んだのは、とにもかくにも、
先生とのやりとりは、すべて録音推奨!!!ということ。
驚くくらいに、「言った、言わない問題」って厄介です!
一番初めの相談から、治療方法、日程、入院の相談もあれば、そのやりとりもすべて録音が本当に必要!!!!
録音推奨の上で、同伴者の存在もめちゃくちゃ重要!!!
私達の治療のタイミングでは、コロナ禍真っ最中だったから、付き添いや同伴の条件もかなりシビアだったけど、今はもう、だいぶ、緩和されてきているのでは…?
なので、治療に関する話を先生から聞くときには、絶対に絶対に、誰かと一緒に行って、一緒に話を聞いたほうがいいです。
私の場合も夫が一緒に説明を聞いていなかったら、入院費用の余分な一泊分、ゴリ押しで請求されていたかもしれないです…。
もちろん、必要な治療費で、それが事前にきちんと説明さえされていれば、夫婦で相談の上、納得してきちんとお支払いをします。
でも、
「え!?なにそれ?」
「聞いてないんですけど…!?」
っていう、想定外の請求については、やっぱり納得しがたいし、怒りも湧きます。
『優しそうな先生だから大丈夫』
『大きな病院だから大丈夫』
っていう思い込みは危険です。
こどもを守るためにも、自分自身を守るためにも、病院内での先生とのやりとりは、録音&同伴者の鉄壁のコラボで挑んでほしいです…!
退院後のあざのケアについて
我が家では、入院が12月27日、28日、29日だったので、退院後はまさに、年末。
世の中がバタバタしている中、我が家もバタバタしていました。
とりあえず、しばらく続くガーゼ生活のために、薬局に行ってガーゼを買い込み、ガーゼをとめるテープも買い込み、お風呂あがりに毎日ガーゼを貼りかえる日々。
レーザー照射後から1週間くらいは、4歳息子のぷくぷくのほっぺが、めちゃめちゃ濃い茶色に染まっていて、見るのも痛々しかったのですが、当の本人は、お医者さんの言ったとおりに大した痛みがあるわけでもなく、ケロッとしていました。
これはこどもの性格にもよるのかもしれませんが、うちの息子は顔に貼られたガーゼもあまり気にしない子で、取りたがることもなく、日中は、貼ったまま普通に過ごしていられたのも助かりました。
これが夏だったら、汗とかでベタベタするからもう少し嫌がったかも、ね。
ベタつかない冬の治療でよかった!
なので、やっぱり、レーザー治療は冬がおすすめです。
(レーザー後の日焼けは厳禁なので、お医者さんも基本的には冬をおすすめするとは思うけど…)
レーザー治療後、あらためて考えて、
これがよかったなーと思ったのは、
冬に治療をしてよかった
→日焼け対策がしやすいしガーゼも蒸れない
→幼稚園も冬休みに入っていておうちでケアがしやすい
全身麻酔にしてよかった
→こどもに痛みの記憶がないので、あざ治療に対する恐怖心が芽生えなかったこと
4歳くらいである意味良かった
→あざ治療はできるだけ早めにとりかかる方がいい!という見解もありますが、メンタル的な観点からみると、説明をして話が通じる年齢の方が、その後のケアが楽です。
逆に、これ失敗した〜っていうこと
薬局で控えめにガーゼを買ったらあっという間に足りなくなった
→このくらいあればいいでしょ、と思って無難に普通サイズを買ったけれど、予想以上にガーゼ生活って長くて、(我が家では2か月~3か月くらい)最初から大容量買えばよかった!
テープは剥がすときに痛くないものを買えばよかった!
→ガーゼをしっかりと貼れるように「強力タイプ」のテープを買ったのですがこれが大失敗!顔に貼るテープなので、剥がす時に痛い!とこどもが大泣きして即使えなくなりました。(ゴメンね!)剥がれたら貼り直せばいいだけなので、「やさしく剥がせるタイプ」のテープが絶対の絶対におすすめです!
あとは、余談ですが…
こどもの顔に大きなガーゼが貼ってあると、目立っちゃうかな…?という心配に関しては、実際のところ、そんなに問題でもなかったです。
マスクをしちゃえばほとんど目立たなかったので。
我が家では、当時、コロナ禍だったこともあって、日本中がマスクをして過ごしていたのでなんの違和感もなく、さらに、上の写真では水色のマスクですが、不織布のマスクにしちゃえばさらに同化してしまって、ほとんど目立たない状態でした。
退院後のあざのケアに関しては、まさに、案ずるより産むが易し…。
そこまで心配しなくて大丈夫でしたよ~
(*^^*)