- 家電の水害補償に保険は使える?使えない?
- メーカー保証で修理は可能?
- 火災保険と家財保険の違いって何?
「大奮発して購入した家電が、台風でまさかの水害!」
「買ったばかりのテレビが、豪雨による床上浸水で壊れた!」
最近、日本各地で起きている自然災害の勢いは恐ろしいものがあります。
一昔前なら、床上浸水なんて台風の時くらいでしたが、今では春だろうと秋だろうと、何日も連続して大雨が降り続けることも珍しくありません。
家電の水害は、もう他人事ではないんですよ。
まさに「明日は我が身」です!
この記事では、
「家電の水害時に各種保険はきくのか?」
「メーカー保証こそ、こういう時に使えるんじゃないのか?」
そんな疑問を解決します!
家電の水害補償に保険は使えるの?
まずは、実際に家電浸水の被害にあった方の意見を調査してみました。
水没した家財には保険がおりるとの事だったので、お店で修理の可・不可の確認と修理費用の見積もりを貰いました。
家電の水害の場合、「家財保険」に入っていれば使える場合が多いようです。
ですがそもそも、
「火災保険と家財保険の違いがよく分からない!」
という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
一般的には、建物(住宅など)にかける保険を大きな意味で火災保険と呼びます。
その火災保険を申し込む時に、
- 建物だけに火災保険をかける人(火災保険と呼ばれます)
- 建物と家財、両方に火災保険をかける人(家財保険と呼ばれます)
の2パターンに、ここで分かれるのです。
厳密に言うと
「建物だけを補償する火災保険」
「建物と家財の両方を補償する火災保険」
という名称になるはずなのですが、
いつのまにか、
「火災保険」
「家財保険」
と、簡略化して呼ばれるようになってしまったため、混乱が生まれるようになったんですね。
当然、建物と家財の両方に手厚く保険をかけると、掛け金は高くなります。
ですので、この時に、
「とりあえず、家財はいいか」
という甘い判断をしてしまうと、いざ、家電が浸水!水害!という事態になった時に、
「火災保険に入っているのに、なぜか家電が保証されない!」
という事態になるのです。
各保険会社ごとに保険内容の詳細は違うので、ここで一概にまとめる事は難しいのですが、家電の水害補償に関しては、
●「火災保険」に入っていても確実に保険が使えるわけではない
●「家財保険」に入っていれば、保険が使える場合が多い
こんな感じではないでしょうか?
迷った時には参考程度に、あくまでも、目安としてお考えください!
家電の浸水の場合、残念ながら家財道具の保険に入っていない場合はすべて自己負担になる可能性が高いです。
ちなみにマンションの場合も、床・壁などの補修はマンション側が入っている保険でまかなえる事がありますが、
家電の水害は個人で加入していないと難しいと考える事が一般的です。
自然災害後は、各種問い合わせ先がパンクするので、電話も繋がらない場合が多いです。
どちらにしても、契約書にはすべて記載してありますので、まずはそちらを確認してくださいね。
家電の浸水にメーカー保証は使えるの?
「家電製品にある1年保証等は天災は保障外でした」
「大型の自然災害の時には対応はかなり遅れますが、修理出来るかどうかはメーカーに確認するのが一番なので、一応確認はしました」
「メーカー保証は対象外でしたが、「被災にあった家電を特別価格で修理します」というのを各メーカーがやっていたのでそれを探しました」
こちらに関しては、
「家電の水害には、メーカー保証は使えない!」
という声ばかりでした。
買ったばかりの家電が水害で壊れてしまった場合でも、メーカー保証はほぼ期待できないと覚悟しておいた方がいいでしょう。
メーカーが対応してくれるとしたら「保証」ではなく「修理」ですね。
メーカー側も、一度確認させてもらうという事を基本姿勢としているので、あきらめずにこちらも一度問い合わせてみるのもひとつの手段かもしれません。
家電の水害に関するその他の補償
自然災害の場合には、役所で「罹災証明書」を取ることが出来ます。
罹災証明書があることにより、国、県、市町村から、金額的には多くて300万程度、なんらかのかたちで補助が出る場合もあるので、あわせておぼえておくと良いですね。
また、お住まいの地域によっては都道府県独自の制度がある場合も。
家電の水害補償に関する保険と保証のまとめ
- 家電の水害では「火災保険」に入っていても確実に保険が使えるわけではない
- 家電の水害では「家財保険」に入っていれば、保険が使える場合が多い
- 家電の水害に、メーカー保証は使えない場合が多い
これらはあくまでもひとつの目安です!
災害後のあわただしい中、どこから解決すればいいのか迷った時に、参考程度にご覧ください。
また、どんな補償、保険でも、被災の記録は後々、必要になる事が多いです。
壊れたものや状態はまず、記録として写真に撮っておく事も忘れないでくださいね!