益田ミリさん

【オレの宇宙はまだまだ遠い】すーちゃんの恋に出てくる土田という男のもうひとつの物語

かなこ

すーちゃんシリーズ4作目『すーちゃんの恋』に出てくる書店員の男性、土田さん。
(女性読者からの評価は低め)

この土田さんが主役になっている本が、今回ご紹介する『オレの宇宙はまだまだ遠い』です。

まさか、土田さん目線の本があったなんて・・・ですよ。

益田ミリ

個人的に土田さんはまったくタイプの男性ではないのですが、

(だってなんとなく不誠実だった・・・)

すーちゃんシリーズに関わってきた人物としてスルーすることは出来ず、少し前の本でしたが今回お取り寄せして購入してみました。

そして読んでみて、悔しいことに、土田さん目線で追う土田さんは、そこまで嫌な男性じゃなかったんですよね。

すーちゃん目線で読むと、ちょっとアレだったな・・・と思う部分があったのに、

土田さんの視点で物語が進んでいくと、うーん、そういうこともね、あるよね・・・。

と、妙に納得してしまうというか・・・。

結論:益田ミリさんのストーリー構成っておもしろい。

すーちゃん好きならお取り寄せしてでも読む価値はあります。

益田ミリ『すーちゃん』シリーズの発行日一覧

2006年4月 ①すーちゃん
2008年1月 ②結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日
2010年8月 ③どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心
2012年7月 オレの宇宙はまだまだ遠い
2012年11月 ④すーちゃんの恋
2019年8月 ⑤わたしを支えるもの すーちゃんの明日

かなこ

発行日順に並べると、『オレの宇宙はまだまだ遠い』は、ここに入ります。

そのあとに発売になる『すーちゃんの恋』とは4か月しか間隔が空いていないので、この2つはほぼ同時進行で書いていた漫画なのかな?

『すーちゃんの恋』には土田さんががっつりと出てくるけれど、

『オレの宇宙はまだまだ遠い』には、すーちゃんはほとんど出てきません。

すーちゃんが店長をしていたカフェがチラッと登場するくらいで、

すーちゃん自身は最後の最後に、ほんの少~~し出てくるだけ。

あと、すーちゃんのお友達のまいちゃんが、これまたちょこっと出てきます。

・・・が、それだけです。

なので、あくまでもこれは『土田さんという一人の男性の本』という感じなのです。

というわけで、これをすーちゃんシリーズとしてカウントしていいものかどうか・・・悩ましいところではあります。

すーちゃんシリーズのスピンオフ作品、という言い方がしっくりくるかな。

※スピンオフ・・・本編からそれに関連する別の作品が派生すること

引用:Wikipedia

益田ミリ『オレの宇宙はまだまだ遠い』あらすじ

名前:土田 新二(つちだ しんじ)
ニックネーム:土田(目立つ方ではない)
年齢:32歳 独身
お仕事:書店員を10年
手取り:25万円
彼女いない歴:6年
結婚願望:けっこう、ある

書店員10年目の土田さんは、目立つタイプではないけれど、コツコツとお仕事に励む普通の男性。
華はないけど毒もない。
土田さん自身、本は好きな方なので、本を買いにくるお客さんへの対応も丁寧。
本の場所がわからない人にはきちんと誘導してあげて、書店の絵本コーナーがせまくてお母さんたちが使いにくそうだと気付くと、椅子を置くことも考える。


この本だけ読むと、土田さん、普通に好青年です。

卑怯感がない・・・(笑)

すーちゃんがやめてしまったあとのカフェ店内で、書店の店長さんと土田さんがする会話↓

「土田くんって、前の店長さん(すーちゃん)に気があったでしょ」

「いや~・・・(否定はしない)」

かなこ

すーちゃーん!

あと少し、なにかのきっかけさえあれば、土田さんとうまくいっていたかもしれないんだよ~!

(っておしえてあげたい!)

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益田ミリ『オレの宇宙はまだまだ遠い』わたしの感想

『すーちゃんの恋』を読んだ時には、彼女がいるくせにすーちゃんとの距離も縮めようとしていて、なんだかずるいなぁという印象を持った土田さんでしたが、

『オレの宇宙はまだまだ遠い』に出てくる彼は本当に好青年でおどろきました。

仕事に対する姿勢は普通以上だし、意外と自分のことを過大評価しすぎずに、自己分析も出来ている。

後輩やバイトの人たちにも慕われて、店長の相談にものったり、問題提起もやんわりとできる。

一人暮らし歴も7年以上あるから、身の回りのことも一般的なレベルでできるでしょう。

それでいて結婚願望もほどほどある。

高給取りではないけれど、中身だけ見ると、なかなかどうして優良物件ですよ~

彼女のやよいちゃんとの出会い、付き合うきっかけも、なるほど、こういう感じだったんだ、と面白くも読めました。

すーちゃんの恋を読んでいた時には、土田さんはすーちゃんとお似合いのような気がしたけれど、やよいちゃんのことを知ってからは、土田さんにはやよいちゃんの方があってる気がします。

頼りない男性を、ほどほどの距離感で支えて立てることができる女性。

すーちゃんだと、付き合っていくうちに土田さんのちょっと抜けているところが気になってしまいそうな気も・・・。

うーん、いろんな見方ができて、おもしろい一冊でした。

『オレの宇宙はまだまだ遠い』と繋がっていく他の本たち

We are 宇宙兄弟

この本、『オレの宇宙はまだまだ遠い』は、調べていたら、

『We are 宇宙兄弟』という本に連載されていた漫画だったみたい。

なるほど、だからこのタイトル。

漫画のはじまりが、

『宇宙兄弟』の新刊ありますか?」

という女の子のセリフからはじまるんです。

ほかにも、

「もともと人間も宇宙のチリから出来たって思って」

とか、

「もし、オレが宇宙飛行士だったとしたら」

とか、宇宙に関する例えや話題が多い!

すーちゃんの恋

すーちゃんシリーズ4作目『すーちゃんの恋』で、すーちゃんと、赤ちゃん連れのまいちゃんがランチに行くシーンがあったのですが、そのランチ帰りのまいちゃんと土田さんが遭遇するという一コマが『オレの宇宙はまだまだ遠い』の中にありました。

オムニバスっぽくておもしろい!

週末、森で

『週末、森で』に出てくる、マユミちゃんとせっちゃんも、チラリと登場しています。

ヒントは、イラストページのところ・・・。

マユミちゃんとせっちゃんは、『どうしても嫌いな人』ですーちゃんのカフェにも行っています。

あちこち繋がる~(笑)

益田ミリ(作者さん)も登場!

ん?どういう世界観?と思うところですが、益田ミリさんも漫画の中に出てきます。

すーちゃんよりもがっつりと出てきます(笑)

そして土田さんと語り合います。

ここもおもしろいところ。

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『オレの宇宙はまだまだ遠い』と『世界は終わらない』は同じ本

注意してほしいのが、

『オレの宇宙はまだまだ遠い』と『世界は終わらない』は、同じ本だということ。

タイトルが違うので、おっ、土田さんの2作目?と勘違いしてしまいそうですが、全く同じ内容なので、間違えて2冊買わないようにね。

  • 『オレの宇宙はまだまだ遠い』は2012年・講談社出版
  • 『世界は終わらない』は2015年・幻冬舎文庫からの出版

出版社が変わることでなにか不都合があったのか、単にタイトルを変えたくなっただけなのかは、不明ですが・・・

個人的には『宇宙兄弟』から派生した漫画として、『宇宙』関連のタイトルの方がしっくりくるんですけどね。

ともあれ、読んでみて満足できた一冊だったので、すーちゃんシリーズを極めたい人にはおすすめの本ですよ~

かなこ

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エッセイとおやつとコーヒーでできている40歳主婦の静かな日々。