スタジオジブリが注目し、映画化した事がきっかけで、「魔女の宅急便」だけが、またたく間に有名になってしまいましたが、角野 栄子(かどの えいこ)さんがこの世に生み出した素敵な絵本は他にもたくさんあることを知っていますか?
大人が読んでもおもしろいものもたくさんありますが、今回は子供向けの絵本・・・
その中でも、幼児向けの、読みやすい絵本を対象年齢別に分けてピックアップしてみました。
角野栄子さんのおすすめ絵本を探している方の参考になれば嬉しいです。
角野栄子の絵本|幼児向けのおすすめ絵本
「幼児向けの絵本」という事で、ここでは、3歳から6歳までのおすすめ絵本を対象年齢別に紹介します。
※1歳・2歳も「幼児」と呼ぶことがありますが、角野栄子さんの絵本の対象年齢は3歳からのものが多いため、今回は省きます
角野栄子の絵本|3歳から
3歳の子って、言います、こういうセリフ(笑)
楽しみにしていた予定がある朝には特に、元気だよ!のアピールが盛大!
子供の気持ちも親の気持ちも上手にくみとってくれる絵本なので、寒くなって風邪をひき始める季節に特におすすめの1冊です。
こども目線では、くまのお医者さんの「くましきうがい」も楽しいかも。
角野栄子さんの絵本はストーリーを大切にしている絵本が多いので、しかけ絵本ってめずらしいな、と思ったのですが、読んでみて、納得。
さすが、角野さんの絵本!
ただのしかけ絵本ではありませんでした。
一度読んでみて、今度はさかさまにしてみると・・・
3歳なら、書いてある文字は読めなくても、自分でめくって遊べるので、一人でも楽しめる絵本です。
角野栄子の絵本|4歳から
病気になってしまった大好きなお母さんに、サラダを作ってあげようとがんばる「りっちゃん」のお話。
ねこさんにアドバイスをもらい、
いぬさんにアドバイスをもらい、
すずめやありさんにもヒントをもらって・・・
みんなで協力して、おいしいサラダを作ります。
おともだちと力を合わせて何かをなしとげる姿を伝えたい絵本・・・という見方も出来ますが、
ママ目線でみてしまうと、本音では、我が子がこんなふうに自分を心配してくれたら嬉しいな、という、少し願望も入った絵本かも。
親の目線で読んでも楽しいですよ。
タイトルで、内容が分かってしまう絵本ですが・・・。
弟や妹が出来る前に、ママから子供に読んであげたい優しい絵本です。
こういうお話は、少しセンチメンタルになってしまう場合もあるのですが、そこはさすが、角野栄子さん!
ただただ、楽しみだね!ワクワクするね!と、子供を安心させてくれるような内容になっています。
必要以上に心配することなんてないよ。
だって楽しいことがいっぱい待ってるからね!
さいごに、あかちゃんと出会う事が出来たおにいちゃんの笑顔は最高です!
角野栄子の絵本|5歳から
ハナさんのお家にはドアがふたつ付いています。
そこからいろいろなおきゃくさまが訪れるストーリーに、
私は思わず、「ハウルの動く城」を連想してしまいました。
開くたびに、扉のむこうが変わってしまう、不思議なドア。
まだまだ柔軟な子供の思考力を、さらに伸ばしてくれそうな1冊です。
「おだんごスープ」も、「ハナさんのおきゃくさま」に通じるところがあるお話。
角野栄子さんの描く絵本自体、そういうストーリーが多いのかもしれませんが、
ひとりぼっちのお家に、どんどんおきゃくさまが増えていくストーリー展開が、読み手を温かい気持ちにさせてくれます。
こういう優しいお話を、幼児向けの絵本に組み入れてくれるところに、角野栄子さんの絵本の魅力があるようにも思います。
角野栄子の絵本|6歳から
少し衝撃的なタイトルで、思わず私も惹かれたのですが、内容はとても優しいお話です。
とある家で、一緒に暮らしているおばあさんと猫。
ふたりのささやかな願いは、
「すてきな おそとがあったらな」
角野さんの絵本の登場人物は、いつだって、小さな幸せ探しがとても上手なのですが、今回も素敵なラストが待っています。
少し大人向けな内容なのですが、ページをめくっていった先で突然訪れる素敵な場面を、ぜひとも子供と共有してほしいと思います。
こちらも、タイトル通りの内容の絵本です。
小学校の入学準備の合間に読んであげてほしい1冊。
幼稚園・保育園では、一番おにいさん・おねえさんだったとしても、小学校ではいちばんの新入り。
親のソワソワも、
子供のドキドキとワクワクも、
みんないっしょ、大丈夫だよ、と、絵本から感じ取ってくれるといいなと思います。
絵本にしては文字数は少し多めですが、6歳なら十分きちんと読み聞かせが出来るはず。
入学式の様子にも少し触れているので、絵本を読むことであらかじめイメージしておけるところもおすすめのポイントです。
角野栄子の絵本|魔女の宅急便
【対象年齢:10歳~】
こちらは幼児向けではありませんが、角野栄子さんといえばやっぱり、魔女の宅急便!
対象年齢は10歳からを推奨していますが、映画(アニメ)を見た事があり、ストーリーを理解している子なら、10歳より下でもすんなりと理解できそうな気もします。
映画で描かれているのは、実はこの作品のほんの一部だけで、原作の6巻では、魔女のキキはなんと30歳になっています!
映画でも描かれていた、我が子(キキ)を外の世界にひとり立ちさせる親子のシーンを、今度はキキが、我が子にするのです。
キキの子供たちは姉弟の双子で、その父親は、もちろんトンボ。
ここまで聞いただけでも、魔女の宅急便にはまった世代なら・・・
続きを読んでみたくなりませんか?
小学生向けの絵本とは言え、実際、これを手にとって読んでいるのは、魔女の宅急便を愛したジブリ世代のような気がします。
ネタバレになってしまうので、これ以上の内容については伏せますが・・・
読み終わったあとの読後感は・・・最高です!!
さいごに
今回は幼児向けの絵本を多く紹介しましたが、角野栄子さんの作品は、まだまだ、幅広く、多数存在します。
またの機会には、大人向けの書籍や、エッセイなども紹介出来たらいいなと思っています。
角野栄子さんの記事をもっと読みたい方は、#角野栄子 から読んでみてね。