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奇々怪々(漫画)104話「盗難」のネタバレ解説|犯人は宇宙人?

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この記事では、漫画「奇々怪々 104話~105話 盗難」のネタバレ含む解説をしています。

このストーリーも理解が難しかったですね。

104話、105話と2話に分かれた話になっていましたが、「両方読んでもよく分からない!」という人が多いのでは?

  • 宇宙人が関係している説
  • アルコール依存症なのでは説

世間的にはこの2つの説が主流かな?と思うので、それらを踏まえつつ、私も考察してみます。

奇々怪々(漫画)104話「盗難」のネタバレ解説

この話では、まず、男の飼っていたハムスターが死んでしまいます。

しかしその死をなんとも思わない男。

「なんで死んだんだ?寿命か?」

「まあいっか、ハムスターなんてどれも同じ」

「俺が殺したわけでもないし」

ペットを楽しもうが、うっかり殺してしまおうが、俺の自由だろう、という考え方をしているようです。

 

おそらくこの最初の流れは布石になっていて、その後、

実は自分も宇宙人に飼われていて、宇宙人の気分で部屋を操作されたり、水や食べ物を奪われたりしていたのでは?

と私は思いました。

宇宙人からしたらこの男はただのペットで、その生活をのぞき見て、楽しんでいるという流れ。

急に家具がなくなって、男がおどろく様子を見て楽しみ、気分によっては殺してしまう。

だって、ペットを楽しもうが、うっかり殺してしまおうが、俺(宇宙人)の自由なんだから。

タイトルが「盗難」となっているので考察がしにくいと思うのですが、このタイトルが「因果応報」とかだったら、読み手もこの『宇宙人⇒男⇒ハムスター』の考察にたどり着きやすい気もします。

でも簡単にたどり着いてほしくないから、作者はあえてタイトルを「盗難」にしたのかも。

 

因果応報(いんがおうほう)
人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。
現在では悪いほうに用いられることが多い。

参考:goo辞書-因果応報(いんがおうほう)-

 

奇々怪々(漫画)104話「盗難」考察の裏付け

104話

【その1】
最初にハムスターが死んでいるシーンでハムスターが仰向けに寝ている
 ↓
最後に男も仰向けに寝て(死んで)いる。

まさに因果応報

【その2】
漫画の絵面が男目線(視点)になっていて、部屋の間取りが分かりやすくなっているのも、宇宙人がそれを見ていて部屋の間取りを把握しているからなのでは?

ハムスターのゲージと男の部屋の間取りは同じという感覚。

上から下(宇宙から地球)を見ているというよりは、ゲームの感覚でモニターをみている印象が強い。

ゲームの画面として見ているから好きな角度で男の部屋を観察する事が出来る。

また、すべて男の目線で話が進んでいくので、常に自分が人生の主役だと思っている男(もしくは人間)の身勝手さも読み手に感じさせることができそう。

自分が宇宙人にゲームのコマ扱いされているなんて思ってもいない。

【その3】
ハムスターが消えた理由
 ↓
宇宙人が飼っている男の飼っているハムスターが死んだわけなので、それも宇宙人が消すことが出来る?

【その4】
男の部屋から食料や蛇口が消えたのは、宇宙人が男をハムスターと同じ目に合わせようとしたのかもしれないし(餓死)、単なる宇宙人の暇つぶしなのかもしれない。

105話

【その5】
アルコール依存症説
 ↓
これは真実だと思われる。

本当は宇宙人が部屋を操作しているのに、男がアルコール依存症のせいで、部屋にきた警察は男のことを酔っ払いだと思い真剣にとりあってくれない。

警察が言う「最近こういうの多いんですよ」は、盗難が多発しているということではなくて、酔っぱらった被害妄想で警察に連絡してくる迷惑な人を指しているんだと思われる。

さらに深読みすると、アルコール依存症などで、社会的に問題のある人間を、宇宙人はわざと狙っているのかも。

好き勝手に操作しても、誰にも信じてもらえずにゲームで遊びやすいから。

【その6】
一応、因果応報の方向で、ハムスターの痛みを男に思い知らせる、という意味では、犯人は宇宙人説にこだわらなくても、天罰という考え方で神様の仕業と解釈してもいいのですが、105話の最後に『ウィーン』という音と『ピッ』という音がなっているのに注目すると、やはり宇宙人のゲーム感覚説が有力かなあ、と。

  • ウィーン・・・ゲームを終了させる音
  • ピッ・・・電源オフ

 

ちなみに、宇宙人がUFOキャッチャーをしたのでは?という説もありますが、それも面白いと思います。

「人生の電源オフを、実は自分以外の何者かに握られているということを、みなさんは知っていますか?」

「君たちは、この広い宇宙からみたら、単なるひとつのコマにすぎない」

そんなふうに、読み手に問いかけている皮肉めいたお話だったのかな。

うっかりしていると、自分の命を、誰かの気まぐれで「盗難」されてしまうかもしれませんよ・・・?

奇々怪々(漫画)104話「盗難」考察のちょっとした矛盾

【矛盾その1 餓死について】

男はハムスターに餌はちゃんとあげていたっぽいけれど、宇宙人は男から食料や水をうばってしまったのはなぜ?
 ↓
男は餌をあげていたつもりかもしれないけれど、実際は足りていなかったから同じように餓死させたかった?

【矛盾その2 「グフッ」について】

宇宙人に暴言を吐いたあとに、「グフッ・・・」と男が呻(うめ)いたのは、餓死ではなく、何かの力で殺されたということ?

ハムスターを餓死させたから男にも同じ目に・・・という前提でここまで考察してきているけれど、もしかしたらハムスターも宇宙人が気分で殺していた可能性も・・・

もしくは、「グフッ・・・」は急性アルコール中毒の可能性もある?

ここらへんは読み手の解釈次第かな。

私は一応、この2つの流れ推しで↓↓

  • ハムスターの死・・・男の飼い方に問題があった
  • 男の死・・・宇宙人の暇つぶしゲーム

 

【矛盾その3 厳つい体?】

友人「そんな厳つい体して似合わねー」
 ↓
鏡にうつった男を見る限り、そんなに厳つくなくない?
 ↓
これは原作である韓国語との翻訳の差・・・とか?

×・・・厳つい体
〇・・・人相悪い

たまにチラチラとうつりこむ腕をみても男の腕に筋肉質っぽい描写はないし、がっしりと太っている感もない。
タトゥーのひとつでもうつりこんでいれば、厳つさは伝わるんだけど・・・

「人相が悪い悪人顔のくせにハムスター!?(失笑)」

という意味あいの言葉だったんじゃないのかな?と勝手に解釈。

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奇々怪々(漫画)その他の話のネタバレ解説

漫画・奇々怪々は、この話の他にも、なんとなく分かりにくく、もやもやするストーリーも多いので、今後も気になる話を分かる範囲で随時考察、解説していきたいと思います。

また、今回の話でも、別の目線での考察がありましたら、この記事の下にあるコメント欄にて教えてくださると嬉しいです!

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