この記事では、漫画「奇々怪々17話 魔術師殺し」のネタバレ含む考察をしています。
結論から言うと、「ジェイスってつまり何者なの!?」という疑問の答えは、個人的には「本物の魔術師なのでは?」というシンプルなものです。
この話を一度最後まで全部読み終えて、さらにもう一度最初から読み直してみても、「ジェイスは本物の魔術師」と考える以外に、適当な答えが見付けられないんですよね。
ただただ、不思議な読後感を抱かせる、不思議なストーリーの「魔術師殺し」
・・・なのですが、この話には実は続きもあるようで。
その続きのストーリーについても、この記事では紹介しておきます。
Contents
奇々怪々(漫画)17話「魔術師殺し」のネタバレと考察
17話から22話までの全6話を読んでみて分かったジェイスの持っている能力は、
- 物や人をくっつける能力
- テレビのスイッチを切る能力
- 瞬間移動
- 他人に手錠をかける能力
- 身体の一部を蒸発させる能力
- 電車を動かせる能力
など。
これらのことを実際に行っているのか、見ている人に集団催眠のようなものをかけて惑わせているだけなのかは定かではありませんが、どちらにしてもジェイスのそれは、通常の人間の能力以上のものではあると思われます。
カンユも17話でジェイスの能力は「集団催眠ではないと思う」と言っているので、おそらく実際に行っているんだろうなぁ。
最終話の22話で女の人を上下にくっつけたのもジェイスの能力だとして、その女の人の意識の方はどうなの?というのが個人的には気になるところ。
この女の人はジェイスが変装しているわけではなさそうなので・・・
そうなると、この女性はどういうポジション?ジェイスとの関係は?
ジェイスは人間を操る能力も持っているの?
ここもあやふやな感じ。
魔術師殺し考察・マジックソサイアティについて
ジェイスの命を狙う「マジックソサイアティ」という団体についても考察してみます。
この団体の名前の意味を調べてみると、
マジック=魔法
ソサイアティ=協会、団体
直訳すると、魔法協会。
ジェイスの認識は、マジック=本物の魔法
マジックソサイアティの人々の認識は、マジック=タネのわからない魔法のようなもの
ここの基本的な認識がおかしいから、この2つの関係に違和感が生まれているような気もします。
ジェイスからしたら、「マジック」と名乗る以上、それは本物の魔法を使える人を指すもので、タネやしかけありきのマジックソサイアティは意味不明な団体という目で見ているのでは?
それと同じように、「マジシャン」の定義についても、
ジェイスが言うマジシャンは魔法が使える人の事
カンユたちが思うマジシャンはまるで魔法が使えるかのように演じる人の事
ちなみに、あれこれ調べていくうちに、
「マジックと手品の違いって?」
という疑問もわいてきたのですが、わかりやすく区別すると、
- 舞台など広いスペースで行うものがマジック
- テーブル上など小スペースで行うものが手品
- もともと、不思議な力があった部族が発祥なのがマジック
- もともと、お金をとって楽しませる日本古来のものが手品
という使い分けのようです。
ジェイスやカンユは大きなステージでショーを行っているので、「マジック」なのでしょうね。
魔術師殺し考察・ネットニュースについて
17話と20話にネットニュースの記事が載っていたので、何か隠されたヒントがあるかな?と思い探してみたのですが、特に何も見つからず。
一応、以下に記載しておきます。
【17話】
2013/09/04 10:37
超マジシャン「ジェイス」マジックソサイアティに恨み買う?
【20話】
2013/10/30 16:55配信
カリスママジシャン地下鉄脱出事故
縦読みも何もみつからず!
魔術師殺し考察・最終話について
最終話である22話は、特に謎が多いストーリー展開でしたが、ここもつまりは、
本物の魔術師なんているわけがないと思っている一般的な人たちの考えを、ジェイスが見事に覆(くつがえ)したという流れなのではないでしょうか?
『世の中には、科学的に解明されていない不思議な力や存在が、まだまだたくさんある』
『だからこそおもしろい』
『油断していると、普通の人間の命なんて簡単に操られてしまう』
そんなメッセージもかくされているラストなのではないのかな?
なおかつ、最終話のジェイスの台詞には特に印象深いものがあって、
「あなたもマジシャンじゃないですか」
「実は違ったとか?」
「それなのにマジシャンを名乗ってたんですか?」
「私が真の魔術をお見せしましょう」
何の力もない人間たちが、気軽に『マジック』と口にしている様は、実に滑稽だ。
そんなジェイスの心の声が聞こえてきそうです。
そして、電車の車両の中で追い詰められたカンユに、
「そんなに心配なさらずに」
「今後もマジックは続けれるでしょう」
と言ったジェイスのこの台詞も、考えてみれば恐ろしいもの。
いっその事 殺してくれれば楽になれるのに、ジェイスに身体を乗っ取られて、死にきれなかったカンユ。
姿かたちはカンユとして、だけど中身はジェイスとして、いつまでもマジックショーの舞台に立たされ続けるのでしょう。
そして、ジェイスの思うままに、世の人間たちは、嘘か本当かわからない『マジック』をみせられ続けていくのでしょう・・・。
魔術師殺し考察・ジェイスが登場するシリーズについて
漫画、奇々怪々の中にはジェイスが出てくるストーリーの漫画が他にもあります。
17話〜22話(全6話)
魔術師殺し
99話〜102話(全4話)
ジェイスのペン
238話〜239話(全2話)
チェンジ
今のところはこれだけですが、これだけちょこちょこと登場するという事は、おそらく今後も出てきて、そのたびにジェイスの謎が少しずつ明かされていく可能性も・・・
なきにしも、あらず・・・?
ジェイスの他のシリーズの考察はこちらから ↓↓
奇々怪々(漫画)その他の話のネタバレ解説
漫画・奇々怪々は、この話の他にも、なんとなく分かりにくく、もやもやするストーリーも多いので、今後も気になる話を分かる範囲で随時考察、解説していきたいと思います。
また、今回の話でも、別の目線での考察がありましたら、この記事の下にあるコメント欄にて教えてくださると嬉しいです!