ずっと気になっていた益田ミリさんの人気本『週末、森で』シリーズ。
すーちゃん5冊+おまけの1冊を先日読み終えたので、やっとこっちにも手が出せます。
うんうん、予想していたとおり、こっちもおもしろーい。
そして・・・まさかの、すーちゃんも登場してた・・・!(笑)
もう、この表紙のイラストが・・・ね、
ミリさんだ~!っていう、ね。大きな安心感。
益田ミリ『週末、森で』あらすじ
働く女性3人が、週末を、森でのんびりとすごすお話です。
登場人物は3人。
【田舎暮らし】
早川さん(翻訳家)
【都会暮らし】
マユミちゃん(事務職)
せっちゃん(旅行代理店)
田舎で暮らしている早川さんのお家に、週末になると、マユミちゃんとせっちゃんが遊びにきて、日々のささくれだった心を癒やして帰るというお話の流れ。
ストーリーの中で、同窓会のお話が出てくるので、この3人は高校か、大学の同級生だったのかな?
いや、もっと前の中学の同級生とかでもおもしろいかも。
この3人って、どうやら性格がそれぞれバラバラで・・・
なにごともおだやかに考える早川さん
気が強くてはっきりとものを言うマユミちゃん
嫌なことがあってもつい我慢してしまうせっちゃん
と、一見、友達になりにくそうな3人組なのですが・・・
お話の中ではいいバランスをとっていて、それもまたおもしろい感じなのです。
そして、都会暮らしペアのマユミちゃんとせっちゃんが、ある日ふとお茶をしに行くカフェが・・・
すーちゃんのカフェー!
すーちゃんシリーズ3冊目の『どうしても嫌いな人』のとある1ページと見事にリンクしています。
ここは愛嬌がある一コマだったから、わたしもおぼえていて、読んだ時に、「あれっ!ここって・・・」と嬉しくなってしまいました。
両方の本で、ぜひ見つけてみてね。
益田ミリ『週末、森で』わたしの感想
素直に、とてもおもしろかったです!
『週末、森で』は、すーちゃんシリーズが好きな人なら絶対に好きな感じ。
田舎暮らしの早川さんのお家の近くには、きれいな森や湖があって、
ただそこを3人がのんびりとお散歩して、語らいながら過ごすだけなのですが。
それだけのことが、とてもいい。
都会暮らしのマユミちゃんは、歩くのが早くて、
「だって時間がもったいないから」
と言うのですが、
「目的地に行くだけのために、人間って歩くわけじゃない」
と考える早川さん。
きれいなものを見たり、聞いたり、楽しんだり。
そういうものを感じたくて、目的がないときでも、お散歩する人もいる。
「ムダがなくなると人間らしくないのかもねえ」
「よけられないって思ったら寄りそう手段もあるんだよ」
人間関係でお疲れ気味のせっちゃんにも、早川さんの言葉は染み渡ります。
田舎暮らしの早川さんは、都会暮らしの2人よりも、自分でコントロールできる部分が多くて、その分ストレスも少なくて、ものごとを広い視野でみれているような気がします。
人と人との距離感って、もっと遠くて、広くてもいい。
『週末、森で』っていう、タイトルそのまんま。
自然と過ごす時間って大切な時間だと、あらためて思います。
それから、気の合う、ほんの少しの女友達も。
この本の続編の『きみの隣りで』も、またおもしろい一冊です↓↓
益田ミリさん関連の記事をもっと読みたい方は、益田ミリさん のカテゴリーから読んでみてね。
すーちゃんシリーズについてもまとめてあります。