この記事では、漫画「奇々怪々128話 復讐」のネタバレ含む解説をしています。
ちょっとこれは理解が難しいストーリーでしたよね。
私も最初に読んだ時にはよく分かりませんでした。
なので、あくまでも、「こうじゃないのかな?」という個人の考察ではありますが、以下にまとめてみました。
奇々怪々(漫画)128話「復讐」のネタバレ解説
まず、このストーリーの登場人物は、少しやんちゃそうな見た目のカップル。
おそらくこのカップルは日常的に誰かをだまし、陥(おとしい)れていたのでしょう。
おそらく殺人に繋がるような犯罪を、複数の人たちに。
なので、タイトルが「復讐」なのでは?
最初に女性が1人でエレベーターに乗り込もうとするシーン。
マンションの一室にある彼の部屋へ向かうため、4階のボタンを押します。
だけどエレベーターの扉は閉まらず、表示も「1人」のまま「満員」表示に。
霊でも入ってきたのかと思い、気味が悪くなった女性は思わずエレベーターから降りてしまいますが、エレベーターはその霊のようなものをのせたまま、女性が最初に押した「4階」へと向かいます。
その後、
「エレベーターの様子がおかしい・・・」
と、4階の部屋で待つ彼のもとへ電話をして下まで迎えに来てもらいますが、エレベーターから降りてきた彼は首だけが180度回転した状態で、思わず悲鳴をあげてしまう女性。
一旦間をおいて、
「ビビッてやんの~、バカ!」
とふざけて返す彼ですが、これはおそらく首が本当に180度回転しています。
なんとなく、手や肘の向きに違和感があるような・・・。
「今度やったら許さないから!」と怒る女性に、
「それ今まで絞ってきた奴らによく言われたわ」と返す彼。
この、『今まで絞ってきた奴ら』というのが結構重要なポイントだと思います。
この男性が、今までに騙し、抹消してきた人たちの影がみえます。
そしてその発言に対して女性の方も特に何も突っ込まないので、おそらく彼女も何かしらの犯罪を知っている、もしくはその犯罪に加担しているのでしょう。
ここまでの流れを考察すると・・・
この彼が何かしらの悪事をしてこの世から抹消してきた人たちが大勢、霊になり、彼に復讐しようとこのマンションにやってきた。
そして彼女が押した4階のボタンにより、彼の部屋(居場所)が分かり、彼の身体を乗っ取った。
首が180度回転しているのは、複数の霊が一気に取りついたため、身体をうまく制御できなくて、ちぐはぐな状態なんだと思われます。
この『絞ってきた奴ら』は、男性であれば美人局にひっかかった(金銭を絞れるまで絞って追い詰めた)とも考えられるし、
単純に女性をうまく騙して結婚詐欺のようなもので追い詰めたのであれば、『奴ら』とは言うものの、複数の女性の霊だろうし、少し情報が少なく、霊の正体はあやふやなのですが・・・
「ちょっと彼女にそんな話する?」
と女性が少し怒り、ヤキモチめいたことを言っているのと、
「今度やったら許さないから!」
というセリフを、男性に向かって言うのって、男性じゃなくて女性だろうなあと思うので、
(↑↑主に女性が好きな男性に言いそうな台詞。何度も浮気をする彼や、何度も借金をする彼などに)
個人的には結婚詐欺の可能性が高いかな?と思います。
でもそれだと『絞る』じゃなくて『騙す』とも言いそうだし・・・
『絞る』って、想像力が膨らむ良い言葉ですね・・・!(笑)
そしてその後、身体が乗っ取られた状態の彼は間違えてエレベーターで5階のボタンを押してしまいますが、これはいつもこのマンションの5階で被害者たちが『絞られていた』からではないかな?と。
実際の部屋が4階という事実は、この彼と女性だけが知っているけれど、5階で何かしらの犯罪を繰り返していたのなら、そこで被害にあった人たちは5階がアジトだと思っていただろうから、女性が最初に押した4階のボタンによって本当の部屋が判明して、無事に「復讐できた」という話なのではないのかな?
最終的には、女性の髪が複数の霊に引っ張られ、顔も変形していく様子がのっているので、この女性にも復讐されるだけの理由があるという事・・・。
結婚詐欺か、美人局か・・・。
はたまた非合法の借金か・・・。
(きれいな女性の顔を集中的に狙うあたり、女性の恨みの気配が強めの気がしますが・・・)
最終的には、作者さんはそこのあたりをしっかりとぼかしているので、読み手のもやもや感もふくらむ、とてもおもしろいストーリーだったと思います!
奇々怪々(漫画)その他の話のネタバレ解説
漫画・奇々怪々は、この話の他にも、なんとなく分かりにくく、もやもやするストーリーも多いので、今後も気になる話を分かる範囲で随時考察、解説していきたいと思います。
また、今回の話でも、別の目線での考察がありましたら、この記事の下にあるコメント欄にて教えてくださると嬉しいです!