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益田ミリの【永遠のおでかけ】を読んで思うこと|父親が死ぬということ

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かなこ

益田ミリさんのね、【永遠のおでかけ】を読んで、父親の死についてあらためて考えてしまいました。

この本【永遠のおでかけ】は、益田ミリさんのお父さんが亡くなる、その前後のお話です。

いつものふんわりとした雰囲気ではなく、漫画もなく、イラストもなく、ただ、お父さんと娘の、数日、数週間の日々のお話。

お父さんが死ぬということ。
お父さんがこの世からいなくなってしまうということ。

怖い。怖いな。
今はまだ、ただ、私にとっては、涙が出そうなくらい、怖い出来事です。

※私(かなこ)のお父さんはまだ健在ですが。

益田ミリさんのエッセイ【永遠のおでかけ】は、少ししんみりとした気持ちになるお話なので、気分が安定している時に読むのをおすすめします。

不安定な時に読むと、なんとなく、気持ちが引き摺られる感じ…。

益田ミリ『永遠のおでかけ』を読む前に…

益田ミリ 永遠のおでかけ

これは、益田ミリさんの実のお父さんの、亡くなる前後の日々について書かれているエッセイです。

益田ミリさんは過去にも、

お母さんの本や、

お父さんの本を出しているので、

【永遠のおでかけ】を読む前に、出来ればそっちから先に読んでほしいな、とは思います。


もちろん、読まなくても分かるような内容にはなっていますが、お母さんの性格やお父さんの性格や、ミリさんとの関係性がどんな感じだったのか、分かっていた方が、より深く読みこめるかな、と思うからです。

読む順番のおすすめはこんな感じ↓

益田ミリ『永遠のおでかけ』あらすじ

誰の身にも順番に起きる出来事の一つ。

実の親の死。

今回は母親ではなく、父親の死のお話なのですが、益田ミリさんの実のお父さんが、そっと息を引き取ったお話でした。

急な死ではなかったみたいで、亡くなる前の入院の様子や、家での療養生活、ふらりとコンビニにお買い物に行った話など、日常のお話も織り交ぜてあって、でも、その日常の様子もまた、いつかはいなくなってしまうという前提での日常の様子なので…

読んでいても、ハラハラする気持ちというか…

いつかは…とか、

このあとは…とか、

これが最後の…なんて、

そういう想像も入ってしまうので、やっぱり読んでいても物悲しい気持ちになるんですよ…。

そんな、亡くなる前のお父さんのお話のあとには、亡くなったあとのリアルなお金の話もあったりして、そうそう、お葬式って、こういう感じ…というのも感じたり。
(わたしも身近な人のお葬式の経験があったので)

自分にとっての大切な人がいなくなっても、世界はいつも通りに流れてゆく…。

当たり前だけれど、その当たり前も、自分の身に実際にふりかからないと、こうやってきちんと奥まで飲み込めないなんて、人間って、浅くて、また、深い。

そして、

「あ、これって…」

と思ったところがひとつ。

ミリさんは、本の中で、父親が他界したことはしばらく周りには話さないでいた、と書いていました。

なぐさめられたり、気の毒がられたりしたくなかったからだと。

これを読んで、あれ?これって…すーちゃんにもあったな、って。

すーちゃんシリーズの5作目
「わたしを支えるもの」

ここでのすーちゃんも、同じことを言っていました。

なるほど~

こことあそこが、こうやってリンクしていたのか~

…すーちゃんシリーズ、6作目って、あるのかな?

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益田ミリ『永遠のおでかけ』という素敵な言葉について

ところで。

この本の後半には、この本のタイトルが『永遠のおでかけ』になったきっかけ?とも思えるエピソードがあり、なるほどなるほど、と思いながら読んでいました。

「いなくなる」でもなく

「お星さまになった」でもなく

「おでかけ」かぁ。

うん、なるほど。

「おでかけ」って、本人が自分から望んで、そうなっていった感。が少しだけあって、なんだか優しい気持ちになるね。

このエッセイを書いていた当時、益田ミリさんは47歳だったって本の中に書いてあるのですが、それならわたしもあと数年後に、父親のおでかけを見送る日が来るのかなぁ…

なんて、やっぱり、さいごまで、ちょっとしんみりとしてしまう、益田ミリさんのエッセイ本のお話なのでした。

でも、読んで良かったなって思える1冊ですよ。

いつかは誰もに、平等に起きることだから。

かなこ

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