益田ミリさん

【益田ミリ】沢村さん家シリーズ5冊の順番&一気読みレビュー

かなこ

益田ミリさんが週刊文春で連載している『沢村さん家』シリーズを、単行本で一気読みしてみました。

なるほど、なるほど、これは、お噂通り、ピリリとからい『僕の姉ちゃん』 シリーズとはぜんぜん違うタイプの…

まさに、ちびまる子ちゃん、サザエさんタイプの、ほっこり日常・徒然漫画ですね。

何気ない日常の、波も風もたたない一日の、だけど、そこには確かに誰かの小さな物語がある、そんな小さな小さな世界の優しいお話です。

『僕の姉ちゃん』と同じで、この漫画もどこから読んでも話は通じるけれど、せっかくなので順番に読みたい!という人向けに、本の順番&お手軽レビューをまとめてみました。

2022年現在で出版されている、沢村さん家シリーズの漫画を、1作目から5作目まで順番に並べています。

読む順番の参考にどうぞ~

【1作目】沢村さん家のこんな毎日

発売日:2014/6/2

沢村さん家シリーズを読み進めてまず思ったのは、

「この漫画って、ミリさんからの、おとうさんとおかあさんへのラブレターのような本だな」

っていうこと。

おとうさんとおかあさんのことが好きじゃなかったら、こんなシーンは切り取れないだろうなぁっていう描写が、漫画の中に、ひたすらにいっぱいなんですよね。

普段、娘が、面と向かって言えない両親への「ありがとう」を、ここぞとばかりに噴出している本、というか。(笑)

お母さんという女
オトーさんという男
永遠のおでかけ

あたりの本を既に読んでいる読者からすると、沢村家のモデル、益田家にあり。としか思えない仕上がりで。

うんうん、良き良き◎って思いながら、のんびりと読ませていただきました。

【登場人物】

父・沢村四郎(70)趣味は読書
母・沢村典江(69)社交的で料理上手
娘・沢村ヒトミ(40)女子会とデパ地下が好き

1作目で好きなお話

・人生最後の食事
人生最後の食事は、お母さんのいつもの料理が食べたいなというお父さんに、
「お父さん、わたし作らないから」
「最後の夜くらいなーんもしないでいるわよ」
と答えるお母さんのセリフが100点満点すぎて(笑)
ごもっともです!

・家族で外食
お話の中に、すーちゃんに出てくるさわ子さんが出てきます。
ヒトミさんもさわ子さんも同じ40代だからね。
お友だちだったか~

【2作目】沢村さん家はもう犬を飼わない

発売日:2015/7/29

2作目で好きなお話

・大人も楽しい
お友だちと一緒にカフェに行ってケーキを注文しても、
「ひと口食べる?」
って交換しあわなくなったことに気付くヒトミさん。
でも最近はそういう感じがいいとも思っています。
そう思える大人になったことを嬉しく思うお話です。

ちなみに、このカフェ友達もさわ子さん。
1作目に続き、2作目にも登場しています。
ヒトミさんと仲良しなのね。

【3作目】沢村さん家の久しぶりの旅行

発売日:2017/6/28

3作目で好きなお話

・どこかの街で
典江さんがふと思う言葉が良いのです。
「外で飲むコーヒーって、やっぱりいいわねえ」

わーかーるーーー!!

家で飲むのと気分が変わってとてもいい。
この気持ちが分かるのが、大人になったということなんですよね。

かなこ

私もこどもの頃は、おかあさんってなんでコーヒーを飲みにわざわざ喫茶店に行くんだろうって思っていました。
家で飲めばいいのに、って。

今ならわかる…
わかるよお母さん…!
外で飲むコーヒーは3割増くらいにおいしい!

そして、3作目にはやよいちゃんが出てきます。
やよいちゃんは、
オレの宇宙はまだまだ遠い』に出てくる、
すーちゃんの好きな人(土田さん)の、彼女(のちに妻)。
そのやよいちゃんにこどもがいて、3歳になっていました。

あっちとこっちとそっちが繋がりまくる安定の益田ミリワールドです。

【4作目】沢村さん家のそろそろごはんですヨ

発売日:2018/11/21

4作目で好きなお話

・昼飯問答
3作目の『久しぶりの旅行』の本にも「献立問答」っていうお話があったのですが、それの続編みたいな感じで私は好きなお話です。
「お父さん、お昼、何食べる?」
から始まる夫婦の会話にほっこりとさせられます。
何を食べたいのか聞くだけ聞いて、結局典江さんが決めてしまうオチなんだけど、こういうのって夫婦あるあるなんじゃないかなぁ。

【5作目】沢村さん家のたのしいおしゃべり

発売日:2021/5/12

5作目で好きなお話

・満点は生ビール
1作目で出てきた「人生最後の食事」は沢村さん家の家族の中での
「人生最後に何食べたい?」のお話でしたが、
今回の5作目では、ヒトミさんの女子会での
「最後に何食べたい?」のお話でした。
父・四朗さんは「お母さんの料理」でしたが、ヒトミさんは「デザートでしめたい」だって。
女って、人生の最後の瞬間まで、女子なんです。

・人生の出会い
ヒトミさんのお話の中にね、すーちゃんが出てくるんです。
知り合いではなく、ただ、たまに道で見かける人っていうポジションなんですけど。
そういえば『僕の姉ちゃん』の漫画でも、たまに見かける人ポジションですーちゃんが出てきてたっけ。
ただそれだけのことなのに、益田ミリさんの漫画にすーちゃんが出てくると嬉しくなってしまうのってなんでだろ~

沢村さん家シリーズには「物足りなさ」を感じる読者もいるらしい

益田ミリ 沢村さん家 順番

沢村さん家シリーズの漫画は、2022年現在で5冊、単行本が出ています。

2014年から週刊文春で連載が始まって、今年で8年目。

父・四朗さんは連載開始から永遠の70歳で、一家全員、サザエさん方式で年を取っていないので、ある意味妖精さんのようなメルヘン家族です。

私はこんなほっこり設定もいいと思うけれど、アマゾンレビューを見てみると、

「益田ミリさん作品なのにどこか物足りない…」

といった声もチラホラと…。

たしかに、オチらしきものが見当たらない終わり方のお話は多いです。

心のモヤモヤを解決するでもなく、誰かに毒を吐かれるでもなく、ただのお天気のお話で、ストンと終わるパターンも多いし、半径5メートルくらいの世界だけを切り取ったようなお話がメインです。

でも、沢村さん家シリーズは、あえてのその半径5メートルの世界の雰囲気が、最大の魅力になる漫画なんじゃないのかなぁ。

という個人的な思いもあり…。

なので、多分、この物足りなさって、『すーちゃん』シリーズとの比較なんじゃないのかなって、ふと思いました。

すーちゃんシリーズの漫画は、どの巻にもそれぞれ明確なメッセージ性があって、お仕事を頑張る女性のモヤモヤの種を探して、見つめ直して、守ってくれるような、勇気づけられるような、そんなお話だったから。

『僕の姉ちゃん』のアマゾンレビューでも、

「益田ミリ作品にしては棘がある!」

という感想も見かけたし、これもまた、『すーちゃん』シリーズとの比較になっているような気がします。

かなこ

益田ミリ=『すーちゃん』の認知度が高すぎて、その後のすべての作品がすーちゃんと比較されるという現象…。

『すーちゃん』は確かに名作です。
でも、すーちゃんのあとにも名作は次々と生まれているよ…!

1人の作家さんがいろんな作風の漫画を描いてくれるって、本来、とっても素敵なことなんだよー!!

沢村さん家シリーズは週刊文春での連載
僕の姉ちゃんシリーズはanan連載

このあたりの読者層の違いもふまえて考えると、沢村さん家のお話も、僕の姉ちゃんのお話も、適材適所で共にいいお話だと思えるんじゃないかな、と思います。

何気ない日常の繰り返しに、なんとなくの不満を持ちそうな時に、ふと読み返したい漫画が『沢村さん家』だったりします、きっと。

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沢村さん家シリーズ発行日一覧

益田ミリ 沢村さん家 順番

1.沢村さん家のこんな毎日(2014/06/02)
2.沢村さん家はもう犬を飼わない(2015/07/29)
3.沢村さん家の久しぶりの旅行(2017/06/28)
4.沢村さん家のそろそろごはんですヨ(2018/11/21)
5.沢村さん家のたのしいおしゃべり(2021/05/12)

こんな感じのペースだと…6作目は2023年くらいかな?

次も楽しみにしています。

かなこ

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私は、次は『泣き虫チエコさん』シリーズを読もうかなって思っています。
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痩せたいけれど食べたい40歳
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エッセイとおやつとコーヒーでできている40歳主婦の静かな日々。